プラークは歯肉(しにく)より上の、歯の部分につく「歯肉縁上(しにくえんじょう)プラーク」と
歯周ポケットの奥深くにある歯の根っこにつく「歯肉縁下(しにくえんか)プラーク」とあります。これは歯ぐきに隠されているので、直接目には見えません。
どちらも同じ「プラーク」ですが、生息している細菌と存在の仕方が異なります。
歯肉縁上プラークは細菌の塊でレンサ球菌、放線菌、グラム陽性桿菌、が多く見られ
歯肉炎を引き起こします。
歯肉縁下プラークは歯周ポケットの中で、非常に取れにくいバイオフィルムと呼ばれる膜を作っています。
このバイオフィルムの中には歯周病原菌と呼ばれる特別な細菌が繁殖していて、歯を支えている組織を破壊していきます。
つまり、歯周病に関しては歯肉縁下プラークの中に潜んでいる細菌が最も危険ということです。
ですので、日々ていねいなブラッシングでプラークを取り除く必要があります。
余談ですが、歯肉縁下プラークを構成する歯周病原菌は名前が長く
歯科衛生士国家試験でも出題されます。
長い名前なのに、途中をちょっと変えて正しいのはどれかと聞かれます。
その名も。。。。
「アグレガティバクター・アクチノミセテムコミタンス」(ん?打ち間違えてないよね・・・?)
もう国家試験は受けたくない・・・
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